怒濤のベルリン映画祭が、いよいよ終わりを告げます。
本日、日曜日はベルリナーレ・キノターク(映画の日) ここのチケットは早めに販売が始まり、受賞作品などが放映される日でもあります。 さて、 今年のベルリン映画祭、受賞者は以下の通りです。 金熊賞、ベスト映画賞は ジョゼ・パジーリャ監督 の『Tropa De Elite』でした! コンペ作品の中でも、気になる、と書いたのに観に行かなかったのは 実は、某サイトで全部を見ることができたからです……。 もちろん映画館で見ると、また違うのでしょうけれども……。 公式サイトはココです。 銀熊賞/審査員賞は エロール・モリス監督の『Standard Operating Procedure 』に。 監督賞は、 『There Will Be Blood』のポール・トーマス・アンダーソン監督に。 女優賞は、 『Happy-Go-Lucky』のサリー・ホーキンスに。 男優賞は、 『Avaze Gonjeshk-ha』のReza Najie に渡されました! 日本映画では、 新人監督賞に、『パーク アンド ラブホテル』の熊坂出監督が選ばれました!! おめでとうございます〜! また、若松孝二監督の『実録・連合赤軍』には、フォーラム部門の国際芸術映画評論連盟賞とNETPAC 賞(アジア映画支援の賞)が!おめでとうございます〜! これは昨晩、普通の上映でみたのですが、 ドイツ人観客からは『もっと政治的な視点を盛り込むべきだったのでは』というコメントがあったりして、監督はそれに『反省します』と映画の中の自己批判にひっかけて応えて会場が受ける場面も。 映画上映後の質疑応答も興味深かったです。 ただ、 あさま山荘事件も、連合赤軍も、言葉としても情報もある程度知っていても 事件としてリアルなものが無い私にとっては、 監督が撮りたかった気持ちなどはわかって、テーマも興味深いとは思いましたが 何か、今一歩入れないところがありました……。 リンチなどに至るシーンは、私はオウムの事件とかを思い出しました。 ドイツ人観客のコメントでも『セクトみたいだ』と言っていたひともいました。 一緒に行ったドイツ人は 『ああいった状況で、反論するひとが出てこないのは、ドイツでは無いだろうなあ……。あと、何で皆同じかっこうなの(ヘルメットに角棒、タオルまき)』と言っていました。えー、でも、ああいう状況でなくとも、例えば学校内のいじめとかを想定してみても、ああいう状況で反論できない感じって、わからないのか? さて、 昨日見た『Perspektive deutsches Kino』のラストを飾るドキュメンタリー『Drifter 』は『Dialogue en perspective』賞を受賞。 これは、若いドイツとフランスの審査員たちが選ぶ賞です。 監督は、ベルリンの映画学校の生徒で、これが卒業制作だそうですが とても静かな、しかし力強い映画でした。 詳しくは、また次で……。
by berlinbau7
| 2008-02-17 18:56
| 映画、だいたいドイツ
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