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「ヘルタースケルター」ドイツ語版、翻訳の技

「ヘルタースケルター」ドイツ語版を読んでみています。
日本語版を読み込んでいるので、ドイツ語版を読んでも
頭に浮かぶのは日本語のセリフ・・。
うまい!と思ったのはこんな翻訳です。

「あの番組 真夜中の「テツコの部屋」って言われてるのよー」

テツコの部屋、と言われても
ドイツ人がわかるわけがありません。
ということで、


「あの番組 真夜中の「オプラ・ウィンフリー」なのよ」

アメリカの超有名トーク・ショー「オプラ・ウィンフリー」
徹子の部屋、みたいに司会者の名前がついているのがポイント。

う、うまいです!


「あなたがくださるならグリコのおまけでもいいわ」

グリコとか、徹子とか、日本人ならぱっと分かる、
でも外国ではそのままにしたら決して通じないニュアンス。
さあ、どうする?


「キンダーサプライズのでもいい」

なるほど!
「安価なお菓子のおまけ」という点をしっかりおさえてます。


ちなみに、
その前に出てくる
「ヴァンクリ」は略でなく「ヴァン・クリーフ」になっていました。

読んでいて違和感があるのは、
書き文字ですね。
犬の鳴き声とか、ドアを閉める音とか、統一されたフォントになっているので
絵にあまり合ってない感じ。
でも絵に合わせて描き下ろすわけにもいかないですものね。
by berlinbau7 | 2007-09-13 17:09 | ドイツのこと


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