カテゴリ:映画、だいたいドイツ( 41 )

善き人のためのソナタがアカデミー賞受賞!

『Das Leben der Anderen(邦題は『善き人のためのソナタ』)』が
アカデミー賞、外国語映画賞を受賞しました〜!

若干33歳の監督、フローリアン・ヘッケル・フォン・ドナースマルク
大喜び!

でも、このアカデミー賞受賞式前には実はひともんちゃくありました。
アカデミー賞授賞式の招待状を4枚もらった監督は
自分の妻、主演のウルリッヒ・ミューエ、セバスチャン・コッホだけを
連れて行くと決定したため
主演女優のマルティナ・ゲデックが、ベルリン映画祭で文句を言ったそうです。
マルティナ・ゲデック、
Elemantarteilchen(素粒子)』で唯一、良いなあ〜と思った女優さんだったので
かわいそう・・と同情してしまいました。

そうかー、監督は
主演女優より、奥さんを連れてくのですね・・。
確かに感動を分かち合いたい相手だというのはわかりますが
主演女優も、同じプロジェクトを立ち上げた人として
重きを置いてくれるべきではないかなあ・・

監督以外の、映画を支えた人たちは
ホテルで映像を見るだけだったそうです。

しかし、
この映画、ヒットしているなあ・・と思いつつ
うっかり見逃しました。
DVDでも借りて来て見たいと思います!
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by berlinbau7 | 2007-02-26 20:04 | 映画、だいたいドイツ

桃井かおり監督がアジア映画賞を受賞!

ベルリン映画祭、受賞者が発表となりました。

金熊賞は
『Tuya´s Marriage』Wang Quan-An監督に。

審査員グランプリ/銀熊賞は
『The Other』 Ariel Rotter監督に。

監督賞/銀熊賞は
『Beaufort』のJoseph Cedar 監督に。

女優賞/銀熊賞は
『Yella』を演じたNina Hoss に。

男優賞/銀熊賞は
『The Other』のJulio Chavez に。

新聞などでは,一番人気だった、ロバート・デ・ニーロは
優秀な芸術的貢献へ・・ということで銀熊賞を受賞しました。

そして、色々な賞がある中、
NETPAC 賞(アジア映画支援の賞)
を桃井かおり監督の『無花果の顔』が受賞しました!
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おめでとうございます!
これは、昨年、『ディア・ピョンヤン』が受賞した賞です。
賞金を使って、次の面白い作品を作って頂きたいですね〜〜!
今年は、
3作品も、出演、監督作品があった桃井かおりさん。
どこの会場にも足を運んでいらっしゃいましたし、
町中でも歩いているのをお見かけしました。

桃井さんの年、だったのかもしれません。
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by berlinbau7 | 2007-02-18 16:11 | 映画、だいたいドイツ

焼き肉とエルビス

風邪もほぼ全快!しまして

仕事の合間を縫って、
せっせと映画をみております。

これまでに見た映画は
『ザ・焼き肉ムービー/プルコギ』
この映画の上映には、グ スーヨン監督さんもいらっしゃっていました。
幅広のぎらぎらサングラスで、おおっと一瞬思いましたが
『もう食事は済んだころだと思いますが(上映は夜10時だったのです)
食べていない方はもっとお腹がすきますよ〜』と上映前に一言!
とっても好青年!な雰囲気の方でした。

そして、映画はまさに監督の言葉通り、
風邪でごはんを食べられなくてお腹ぺこぺこ状態で行った私には
目の毒〜〜!!!
じゅわっと肉汁あふれる神戸ビーフ、
煙をあげる焼き肉!
そして、舞台となっているプルコギ食堂で山田優がささっと手早く作っていた
ナムルをぐちゃぐちゃに混ぜた混ぜご飯〜〜〜
お腹がぎゅるぎゅる鳴ってしまいました。
実のところ、焼き肉といっても、内臓系(白肉)は苦手でしたが、
じわじわと焼き上げられる小腸の美味しそうな事・・
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失われた兄弟を探すドラマは置いておいて、
もっともっと焼き肉の奥深さ、おじいちゃんの肉焼きへのこだわりなどを
見せて欲しかったかな、という感じもありましたが
ちょっとした食事のシーンがとても暖かく、
『仲良くなるには食事が一番じゃ』というおじいちゃんの言葉が
まさにお腹に染み通りました!

私も、人と仲良くなりたい時には食事が一番だと思っています。
監督さんが、映画上映後の質疑応答で、
『食べ物の趣味が違う人と結婚しちゃったら大変じゃないですか』
と仰っていましたが、その通り!
私も、食べ物の趣味が合わない人と深くつきあって行くのは難しいと
思っています!
やっぱりね、焼き肉なら、じゅうじゅういう七輪を囲み、
冬なら鍋を囲んで、おいしいね〜と言い合える人とならやっぱり
仲良くなれる気がしちゃいますね。

映画上映後、
監督が焼き肉を焼いてくれないかな?と
ちょっと期待してましたが、それはありませんでした(笑)

じゅうじゅう焼き肉の音がする素敵な公式サイトもぜひチェックしてみて下さい。
http://www.yakiniku-movie.com/


さて、
昨日は映画を3本みました。
ドイツ映画、ニナ・ホスが主演、ヴィッテンベルクとハノーバーが舞台の映画
『イェラ』。これはけっこうすごい映画でした。ストーリーを描いてしまうと
何にも面白くないので、書きませんが・・
見た後に、
さまざまの疑問をココロになげかけてきました。
ぜひこれは後で、じっくりと書いてみたいと思います。

『赤いエルビス』
旧東独、ロシア、ポーランド、チリなど、共産圏で大スターとなっていた
ディーン・リードの半生を追う
ドキュメンタリー映画。
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これは今回の映画祭、私が見た映画の中でトップ!!
素晴らしい映画でした。

平和、解放をうたうロックシンガーとして、
アメリカから、東独へとやってきたディーン・リード。
70年代は、スターとしてどこでもファンから大絶賛を受けていた彼が
だんだんと落ち目になり、
東ドイツではせいぜい
『アメリカを選ばず、東独にやってきた』という政治的なオブジェとして
使われるのみ、となってきた彼の葛藤。

すぐ熱っぽく平和を訴え、パレスチナの戦争に参加してみたり
ハンストをしたり、
私生活でもすぐ恋をしては結婚を繰り返し・・

こんな人がいたんだなあと、興味深くみました。

監督自身はドレスデン出身。
しかしディーン・リードの曲が流行った頃にはまだ
生まれておらず、壁が崩壊した後、
東ではこんなにスターだった人が、西ではまったく無名だったのに
興味を持って色々調べ出したそうです。


『鉄コン筋クリート』
おなじみ、松本大洋の漫画をアニメ化したもの。
松本大洋ファンなので、どうかな?と思っていったんですが
これが素晴らしかった!!
絵柄は確かに松本大洋。彼の世界観を十二分に画面にだしながらも
監督自身の世界もきっちり見せてくれました!
素晴らしいアニメーションの世界〜〜!!!

楽しめる、良い映画でした!
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by berlinbau7 | 2007-02-16 17:36 | 映画、だいたいドイツ

奇才の奇作、ドイツの小品

さて、昨日
最初の1本は
『This Filthy World』〜この堕落した世界〜

『ヘアスプレー』『シリアル・ママ』『ピンクフラミンゴ』の奇才監督、ジョン・ウォーターズについての映画です!!(監督は違う人ですが)
プログラムで見たときからすっごく見たくてチェックしていた作品だったのですが、
なにせ全編英語。
ジョン・ウォーターズが舞台でべらべらノンストップで話をする映画で
多分にスラングなども盛り込まれ、オリジナルではほとんど分からないだろうと
最初はあきらめていたんですが、
ちょうど空き時間があったので、頑張ってみて見ることにしました。

『ピンク・フラミンゴ』といえば、
あの、ディヴァインを主演にすえた伝説のカルト映画。
あれを撮った監督。
最近はホラー映画などにもちらりと出演をされているようで
その怪しい外見、すごそうな頭の中身が見られる映画となれば気になってしまいます。

まるでトークショーのような舞台が作られており、
その舞台の上には、教会の懺悔室のセットが作られています。
懺悔室のドアがパタンと開いて、ジョン・ウォーターズ登場!
割れんばかりの拍手。
『ありがとう。私をまるでセリーヌ・ディオンのような気持ちにさせてくれますね』
と登場したジョン・ウォーターズは、映画界の人たち、俳優、セレブたちについて
ノンストップで話して行きます。
その辛辣な言いっぷり、からかいっぷりに会場は大爆笑。
映画の中の会場も大爆笑でしたが、
びっしりと映画館に集まったジョン・ウォーターズファンたちも、大爆笑、大拍手、
もう大騒ぎでした!!
私は、もっと英語がわかったらなあと悔しく思いながらも、
面白いなあと思ったけれど、わざわざ映画館で見る映画ではないかなあと。
ジョン・ウォーターズが映画の前に登場してベルリンについてちょっと話したんですが、
やっぱり生が一番面白い!!!

映画を見るより、
1時間半、彼が話すショーがあったら
絶対見に行きます!!
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唇の上にうすーく残してあるちょびひげがいかにも怪しいおじさんという風貌。
ウォーターズさん、変ですって。

今日はしょっぱなから良いスタートでした♪


2本目は
『カインの末裔』日本映画です。

母殺しの罪で長らく刑務所に入っていたムナカタが
川崎の裏手にある小さな電気工場で仕事場を見つけ・・

映画が始まったなり、『おお〜なんだか、ガロ漫画みたいな雰囲気』と思いました。
主人公の人もガロ漫画にでてくるような無口でひげで汚れてて。
住む部屋は2畳もないような狭いぼろぼろの小部屋で、よごれた畳のベットで。
1チャンネルしか入らないようなテレビで。

怪しい教会とか、川崎の工場街の風景とか、面白くなりそうな要素はいっぱいあったんですが
なんだか、私はさっぱり、のれませんでした。

色々なシーンがとても思わせぶりで意味をたっぷり含んでいそうであるのに、
最後まで見ても、監督が何を伝えたいと思い、何を思ってこの映画を撮るにいたったのかが
伝わってこなかったのです。

・・川崎にある火力発電所が『実はもう原子力発電所なんです』という発言があり、
そうか、火力発電所があるのか、と思って検索してみたら、
『川崎の火力発電所でデータ改ざん問題が発生』というニュースに当たりました。
映画の中では、確かにそういうことをしそうな発電所という雰囲気でしたが・・。



3本目、
『ホテル・ベリー・ウェルカム』
ドイツの若手映画です。
これがなかなか良かった!

今まで見た中で一番好きな映画でした。

何らかの理由を抱えて、アジアに旅に出た5人のツーリストの話。

ジョシュアとアダムはイギリスからタイへ。
ムエタイを見て、ビールを飲んで、朝まで踊って、ジャングルを歩いて・・
しかし、ささいな喧嘩から2人の間に亀裂が入り・・

うっかり子どもを作ってしまいインドに逃げて来たアイルランド人のリアムは
ラクダにゆられて砂漠を旅し・・

子どもができないのに悩んで、ヨガにはまり、インドへと旅して来たドイツ人のマリオン。
旅先ではハッピーハウスという自己開発セミナーみたいなところに通い
自分を解放しようとするが・・

上海行きの飛行機に乗り遅れ、空港近くのホテルで、上海行きの飛行機を手配する電話をかけ続ける
スヴェンニャ。英語がさっぱり通じない航空会社のインフォメーションセンターの人と
毎日話をするうちに、なんだかすっかり仲良くなって・・

なんとはなしに、
アジアへと旅立つ人の、旅の楽しさと空虚さ、
ちょっとさみしくなったり、楽しくなったり、忙しい旅人のココロを描いた
小粒な秀作でした。


今日も、
ドイツ映画をメインにいくつか見て行こうと思います。
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by berlinbau7 | 2007-02-14 15:05 | 映画、だいたいドイツ

戦争映画、ドイツと日本とアメリカで

一昨日、風邪があまりに直らない上、熱も下がらないので、
相方に『ベルリン映画祭&ネット禁止令』を出され、丸1日自宅療養しておりました。

そのかいあって、
昨日は、熱もさがり、吐き気もかなり収まってばっちり!
映画も3本も見て参りました!


昨日までに見た映画は

『硫黄島からの手紙』

戦争映画は基本的に苦手なので、どうするかさんざん迷って見に行った映画。
プレス公開に見に行ったら、会場があまりに満杯で、急遽2つ目の会場をつくるほどの混雑に。
さすがクリント・イーストウッド(?)
硫黄島で、
硫黄のガスがあがる中を
トンネルを掘って立てこもるという作戦で、2万人以上もの兵を死なせてしまった
栗林中将を渡辺謙が演じ、オリンピック馬術競技の金メダリスト、西男爵を伊原剛志が演じた。
ー兵卒を演じた二宮和也の演技がなかなか良くて、驚かされました!!!!
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でも、映画自体は、うーん、戦争映画・・。
戦争に反対なのだろうとは思う訳ですが、
アメリカにも日本にも遠慮して良い顔見せようと撮っている感じがして
私は『2本作ってるんだから、はっきりした方が良いのでは?』と思いました。
後、戦時中なのに、皆鉛筆が削りたてで下ろしたてとかサマツな事が
気になって・・(どうでも良い事なんですが)


『Die Faelscher』偽造者
強制収容所内にあったという偽札製造所の話。
ドイツから見た映画で、ドイツがユダヤ人に対して行った悪い面だけを拡張するような描き方をせず、
“人間的な”ドイツ軍人も描き、かつ、アーティスティックに描いた
と高く評価されたらしい映画。
確かに、90年代までのハリウッド映画といえば、
悪者がでてくれば全部ナチ。
インディージョーンズとかでも、ナチの残党が出て来て
ハイル・ヒットラー、とやると、手のところに火傷が・・なんてシーンがあったことを思い出します。

ドイツ国内でも、もちろん、戦争を肯定する映画はもちろんのこと
ドイツについてなるべく良い面をかかず、いかに悪いことをしたのかをせつせつと描くことに
力がいれられていました。
それを、この映画では、例えば、カーニバルを収容者と一緒に祝ったりとか
そんなシーンも盛り込んでいたりするわけです。

映画館を出たところで、怒り狂っている人が居ました。

私は、今回の映画の意義うんぬんはわかりません。
でも、単純に、面白くない映画だと思いました。
ドイツ映画なのに、ハリウッドっぽい要素を盛り込みすぎなんじゃないかな?
というのが不満点のひとつ。

ファンである、アウグスト・ディールが、
持ち味の、卑怯者っぽい良さを出さず、ただのヒーローっぽいという役柄の薄さが
もうひとつ。
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でした。


『武士の一分』
山田洋次監督作品は苦手、苦手と言いつつ、
見に行ったのは、友達が『たそがれ清兵衛』が良かったと聞いたからです。
何もコメントは無し。山田洋次監督らしい映画でした。
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by berlinbau7 | 2007-02-14 15:03 | 映画、だいたいドイツ

『家族』とは何か?

多分、これからドイツを代表する渋い名女優に成長していきそうな予感たっぷりの
ザンドラ・ヒューラーの主演作、
聖母たち』についてアップしてみました。

この映画で、
『母』とは?『家族』とは?と考えたところで、
桃井かおりさんの初監督作品、主演作品『無花果の顔』をみてきました!

これが、けっこう良かったのです!

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会場には桃井さんも、シルバーの素敵なジャケットにシックなワンピースを
スニーカーでドレスダウンして登場!
この映画には、桃井さんがCMを勤める『SK−2』もスポンサーになっていたようですが
やっぱりつるつる卵肌!
映画の中でも、疲れたお母さん役なので、あまりぴかぴかの姿ではなかったですが
肌の中から光を感じる透明感でした。
上映後には場内から拍手が。

しかし、
娘さんを演じた山田花子がめちゃくちゃいい味。
仲がすごく良いわけでもない、悪いわけでもない、
微妙に間の開いたような家族の間柄。
微妙に外れた感じの母、桃井かおり。
山田花子演じる娘が、悩んでるのか、単にぼけてるのか、
良く読めないところが実に良かった!

カメラ回しも、手持ちなのか、がたがた揺れる感じのものと、
俳優さんにぐぐっと寄ったもの、遠くに設置されたものがうまくミックスされ、
どこか、この家族の食卓に自分が座り、見ているように思わされたり、
その俳優さんの目となり、歩いているようだったり。
途中に入った、ありんこのアニメとか、よくわからないカットも
脈絡がないようで、それでよし、という感じ。

色が混じり合った衣装と、どことなく懐かしいような、いっぱいの色を使ったセット(特に台所がキレイ)も・・。

詳しくはまた書きたいと思いますが、

点数をつけるとすれば、10点満点で6点。
小振りだけれど、やわらかい気持ちになれる。
こういう『母』もいいじゃない。
ちょっとおとぎ話のような。

桃井監督、2作目ももう予定されているとか。
気負わずに、ひょうひょうと作って下さると良いなあと思いました。
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by berlinbau7 | 2007-02-11 12:19 | 映画、だいたいドイツ

ひたすら、目を開き、蜷川ワールドに体を浸して・・

いよいよ、ベルリン映画祭、開幕しました!
私は一足お先に、蜷川実花監督、土屋アンナ主演、椎名林檎音楽の
『さくらん』を見てきました!

極彩色、という言葉がまさにぴったり当てはまる、蜷川実花さんの写真は
パラパラと雑誌をめくっていても、そこだけ手が止まって引き寄せられるほどの
強い吸引力。
絵具でいえば、チューブから出して、混ぜると、色が濁っていくわけですが、
蜷川さんの世界の色は、絵具チューブよりさらに彩度が高い色粉を
パッと画面にまぶしたかのよう。大好きな写真家の一人です。

土屋アンナは
最近の活躍は知らないけれど、彼女がまだモデルの時
やたらかわいいハーフの子が出て来たなあ、とチェックしたことがありました。
今は音楽活動もばりばり、かっこいいシングルマザーをやってるという話ですね!

そして、音楽、
椎名林檎。
はまりすぎってくらい、はまってる!!

安野モヨコの原作は知らないけれど、
その上、
ベルリン映画祭のディレクター、コズリックさんから直々のラブコール
特別招待!
と来たら、
見るしか無いでしょう!

というわけで、
風邪ひきを押して出かけました。

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入口では、さくらん柄の渋派手風呂敷と、キッチュ浮世絵風の『蜷川組』の扇子、
英語版の特別プログラム、
そしてミッテの
『アーント&パートナー』ギャラリーでベルリン映画祭の時期だけ(10〜18日まで)開催される
蜷川さんの展覧会のカードなどをセットにして手渡されました。
何しろ会場一番乗りだったので、それでか?と思ったのですが
遅れて入場して来た人も、一セット貰っていました!

太っ腹!

さて、
映画。
吉原遊郭を舞台にした映画ですが、
その遊郭の門、『あっち』と『こっち』を分ける門にはなんと
金魚の水槽がはめ込まれていて、
ふわーっとカメラが登って行くと、
ふわふわとしたヒレで泳ぐ、頭の大きな金魚たちと、吉原の中の真っ赤な提灯がかぶさり
それだけで、ため息が出てしまう程の美しさ・・・。

蜷川ワールド全開です!

真っ白な肌に、真っ赤につややかな紅を指した、きよ葉(土屋アンナ)の美しい事。
ぴらぴらしたかんざしが、顔の周りでゆれ、
ごってりした前帯とあいまって
毒々しいまでの美しさを見せる色彩のせめぎ合い。
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一瞬しか出てこない、生け花たちの美しい事!(もったいない〜!)

私は、花魁道中で使う、三枚歯の下駄を作品にしたことがあるので、
あの巨大な下駄をゆっくり、擦るようにして歩く姿が見られたのは嬉しかったです。
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そして、意外、と言っては悪いんですが
菅野美穂が素敵だった〜〜!
姉さん花魁としての貫禄を見せつけながらも下卑た感じにならないのはすごい!
そしてやはり姉さん花魁を演じた木村佳乃。
清純派なのかなあと思いましたが、『地獄』に落ちた花魁を演じきっていました。

あと、
小泉今日子など、ちらっとカメオ出演があるのも楽しみです。


・・・・
えっ
ストーリーとか中身に触れてないって?

うーん、そういうのは多分あまり関係ない映画なのだと思います。内容が無いとも言えますが・・ただ、ひたすら、『豪華絢爛』な世界を眺める映画なのではないかと(個人的には、表面だけじゃなく中身にぐぐっと迫って欲しいという気持ちはありましたが。。。。だって、『地獄』なんて言葉がでるからには、その内情がちょっとでも垣間見れないと、リアリティがないというか)


・・・

土屋アンナ&蜷川実花さんは、ベルリン映画祭で花魁道中をやる予定とか。
じとじとの雨降りですが、
どうなるか?
とっても気になるところです。

追記…
プレス上映会では、途中で立ってしまう人が沢山居た『さくらん』。
花魁道中をやったという、キノ・インターナショナルでの上映では、
『途中から、まわりからのあくびの音や、居眠りの音がうるさいくらいだった』という友達の報告も・・き、きびしい〜〜。。

原作漫画も読んでみましたが、うーん・・。
単行本の表装の美しさ、カラーページには感激しましたが・・。
しかし、原作で見応え?ある、つらい折檻や、泣かないで頑張るというシーンは
映画で削ってしまったのですね。台詞が一言一句同じようでちょっとびっくり・・・。


しかし、今回、なにより、一番ショックだったのは、
ディレクターのディーター・コスリックさんが、蜷川さん、土屋さんを目の前にして
日本や映画について、くだらないジョークや、ちょっと卑下したようなことを発言し、
通訳さんに『これは通訳しなくて良い』と言ったらしいこと。
私は現場に居た訳ではないので、なんとも言えませんが、
招待しておいて、それはないんじゃないの、とちょっと不愉快な気持ちになりました。

まあ、コンペ作品に招待されたジェニファー・ロペスと、アントニオ・バンデラスの『ボーダーライン』は大ブーイングだったそうですから、
招待した作品全てが、映画作品として素晴らしいという観点からではなく、
映画祭の『祭り』的要素、ショー、エンターテイメントとして、観客とベルリン市民、
世界の興味を引くもの、という観点から招待しているものもあるでしょうけれど・・
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by berlinbau7 | 2007-02-09 16:02 | 映画、だいたいドイツ

ベルリン映画祭、注目は『ザ・焼き肉・ムービー』!でしょう。

ベルリン映画祭!
いよいよ明日から始まります。

私も駆け込みで慌ててプログラムのチェックを始め、
今日は友達と一緒に、何を見るか、何が面白そうかなどの情報交換。
日本映画ファンの人なので、
『岡本喜八特集』ではどれが一番面白いか、
など、
サイトなどでチェックしながら、決めていきました!

特に今年のベルリン映画祭で話題となっているのは、
『映画を食べて、飲んで、見よう』
のコーナー。

特設映画館にて、2月11日から15日の間、
毎晩、映画上映に合わせて、ベルリンのスターコックたちが
スローフードに腕をふるい、
観客たちは映画と食事を楽しむ
というイベントです。

山田洋次監督の『武士の一分』からは、
ミシュランの1つ星コック、ミヒャエルホフマンが
インスピレーションを受けた食事を展開!
食〜『毒見』『手作りの暖かいご飯』などが
キーポイントになっている映画が、
逆に、どのように食に昇華されるのかが見どころ〜食べどころ、です。

日本ではもう公開が始まっているそうですが、
世界での公開に先駆けて、ベルリン映画祭での公開とあって
話題性のあるイベントとなりそうです。

同じく日本から出品される
焼き肉ムービー
『プルコギ』
は世界に先駆けての公開!
焼き肉を焼いてくれるのか?と楽しみにしてたのですが、
食事と一緒のプログラムではないようです。がっかり・・・


他、
桃井かおりさんが監督となった
『無花果の顔』
蜷川美香の『さくらん』、

そして、
政治に関心の高いドイツでは
想田和弘監督の『選挙』もかなり注目度が高く、
まわりのドイツ人たちは、皆『絶対みるぞ〜!』と言っていました。

私は個人的には、
松本大洋の漫画を映画化した、『鉄コン筋クリート』に注目。
漫画とアニメについてのディスカッションもあるというので、
『オタク・イン・ベルリン』としては絶対足を運ぶぞ!と
気合いをいれています。



今日は、奈良美智&グラフ、の展覧会に行ってきました。
なんと、会場にラーメンスタンドが・・!!!す、すごい〜〜!
とっても食べたかったのですが、
一昨日から、『ノロウィルスか?』というような状態で
(ノロだったら絶対今も立てない状況なので、風邪だと思うのですが)

ドイツ人に
『ノロさん が ナラさん に会う』などと冗談を言われながら
(ドイツにもノロウィルスが上陸!死人まで出ているそうです)
今日はヨレヨレと出かけたため、口にすることができませんでした・・。

でもとっても良い香りがしていました。
オープニングは土曜日。
クロイツベルクに新しくできた、Michael Zink ギャラリーでの開催です。
興味のある方はぜひ足を運んでみて下さいね〜!

ではでは、

明日からの10日間、
ベルリン映画祭、
頑張って見てきます〜〜!!
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by berlinbau7 | 2007-02-08 03:34 | 映画、だいたいドイツ

Oh, du lieber Augstin

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ちょっと遠くのレンタルビデオ屋さんに
何百本もの日本映画DVDがあると聞いて、行ってきました。
周りの友達も見たいといっていた2本を借りて
友達皆で見る事に。
『薔薇の葬列』
『逆噴射家族』

2本立てです。

『薔薇の葬列』は、あの『時計仕掛けのオレンジ』にも影響を与えたと言われる名作。
ピーターのデビュー作でもあり、美女っぷりが楽しめます。
実験的な映像が面白いです。
特に、
テーマソングのように何度も繰り返し使われる音楽が
ドイツ語の(オーストリア発祥の唄らしいです)
『Oh, du lieber Augstin』だったので
ドイツ人たちに『この音楽は日本でも歌われるのか?』と質問ぜめに・・。
知りません〜〜。
アウグスティンさんはペストの大流行時に亡くなった人で
ドイツ語の歌詞にもペストが盛り込まれています・・。


『逆噴射家族』は世界中で大絶賛されたという過激な家族コメディー。
ドイツでもすごくヒットしたそうです。

そして、
DVDを見ながら、スナックを食べつつ・・ということで用意したのが
写真の一品。

スイスのみちえさんのレシピ、
ハムのパン生地包み焼きです。

豚の形ではなく、猪の形にして、お年賀風にしてみました。

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ドイツ人が『ハラキリ、ハラキリ』と受けていました↑
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by berlinbau7 | 2007-01-19 16:16 | 映画、だいたいドイツ

リトル・ミス・サンシャインとクリスマスクッキー

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ニコラウスの日にあわせて、
クリスマスクッキーを友達の子どもと焼く事になりました!

その子が風邪気味ということで
クッキー焼きは、木曜日に延長。

私は、本日、ニコラウスの日にあわせて、
自分用のクリスマスクッキーとレープクーヘンを焼く事にしました。

写真は、
レープクーヘンのお家に飾る予定のクッキー(普通のもの)。
おうちの型紙もしっかり準備して、
いよいよ明日(今日)
焼いてみるつもりです!!

・・・
今日は、
雑誌の映画評で読んで、見に行きたかった
『Little Miss Sunshine』を見に行きました!!

美人コンテストに出て優勝する事を夢見る、7歳のオリーブが、
『リトル・ミス・サンシャイン』コンテストに突如参加できることになり、
家族全員で、ボロボロのフォルクスワーゲン・バスに乗って
カリフォルニアの会場へ向かう・・。
筋をまとめてしまうとそんなお話ですが、
とにかく、
出てくる人が最高!
コカイン中毒のおじいちゃん、
夕食よ!といって、フライドチキンを紙皿に盛る、料理のできないお母さん
USエアフォース学校に行きたいお兄ちゃん
自殺未遂をしたプルースト学者の伯父さん
そして、
『成功者となる9つの段階』メソッドを考え出して
売りたいと思っているお父さん
そして、7歳のオリーブ。

なんといっても忘れては行けない名脇役は、
フォルクスワーゲンの、バスです!!!

もう、極限まで壊れて(最後はドアも取れる)、
がたぴし言ってるこのバスが、本当に可愛かったです。
映画館を出て、家に帰ろうとしたら、
目の前で変な音をたててるでっかい車がありました。
『フォルクスワーゲンのバスだったりして』と冗談でいったら
本当にそうで、びっくり。
フォルクスワーゲンのバス、古いと本当にあんな風になるんでしょうか・・
ちょっと問題有り??

なんにしろ、
笑い転げてしまいました!!
特に、ホンモノのコンテスト優勝者たちを集めたと言う、
美人コンテストのシーンが圧巻です。

・・
サンダンス・フィルム映画祭で観客から大喝采で迎えられたという
この映画はジョナサン・デイトンちヴァレリー・フェリスという
3人の子どもをもつ夫婦の初映画監督作です。

Little Miss Sunshine

日本でも上映が決まっているようですので、上映されたらぜひ!
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by berlinbau7 | 2006-12-06 07:43 | 映画、だいたいドイツ