サッカーのイタリアチームを応援し始めてから、
気づいたことがある。 それは、ドイツ人はどうも(サッカーに関してだけだと思うけれども) アンチ・イタリアだということ。 昨日の、8強入りをかけてのフランス対イタリア戦。 イタリアンレストランまで行く気力が無かったので 近所のサッカーファン御用達スペイン料理屋まで行って観戦したのだが、 イタリアが得点を決めたとき、歓声をあげたのは私たちだけ。 えっ(汗) フランスの強烈なファウルで背中を抑え、 『アウッ』と大声を上げたカッサーノに対し 『わざとらしい』『ぶー』と文句があがる。 ペナルティエリア内でのファウルにレッドカードが出たら 不満の声を上げている人がいる。 そういえば、ドイツ戦を観た後に、ドイツ人の友達に、次はイタリアを応援しないとと言ったら『なんであんなチームを……』と言われた。 「ドイツチームだって今回つまんないし、応援しがいがないし…イタリアチームなんで嫌いなの?」と聞いたら 『だって、イタリアチームって、マッチョだしー』と言われたのにはびっくり。 まあ、個人的な感情ならば、そういうこともあろう、と思うけれども、 ドイツのプレスの、あまりに「反イタリア」なムードには 驚かされる。 例えば、 ベルリンの新聞「ターゲスシュピーゲル」紙がUEFA欧州選手権に合わせて出した サッカー特集ページ。 毎回、前日の試合などから2面ぶち抜きの写真が出るのだが ドイツ対オーストリア戦の後には「Wir feiern weiter(私たちはまだ祝うぞ)」と旗を振るファンの写真。 オランダは 「Orangene Revolution (オレンジのレボリューション)」と オレンジ色に染まるファンとチームの試合後の写真が。 しかし、イタリア対ルーマニア戦の後は イタリアがルーマニアに対してもらったファウルの写真を ばかでっかくした上で「Brutta Italia(醜いイタリア)」である。 えー、この試合だったら、 まさかのPKをがっつり止めたブッフォンとか、 いくらでも他に良いシーンがあったでしょ?と思う。 こんな普通のファウルシーンを大きくしてこんなコピーを入れるなんて ちょっと悪意が感じられないか? 自分がイタリア人だったら、腹が立ちそうだ。 なら、シュヴァインシュタイガーが全然試合と関係無いところで相手チームを殴って レッドカードを出されたシーンを大きくすれば、 と思ってしまう。 先日新聞で読んだ別の記事。 某大型電気チェーン店(この記事では伏せ字になっていたが、メディアマルクトである)が UEFA欧州選手権に時期を合わせて展開した、 イタリア人サッカーファン「トニ」が出演するCMが、 イタリア在住&ドイツ在住のイタリア人の抗議にあって、中止になったという話。 金鎖をチャラチャラぶらさげて 「アズーリ」ジャージを来た「トニ」はこんなテキストをしゃべるのだ。 「UEFA欧州選手権だね……ドイツ人は安く買いたがる。 フラットTV、冷蔵庫、ラップトップ。イタリア人は何を買うって?審判だよ (間)ジョークです。」 Schiedsrichter(審判)をkaufen (買う)というのは もちろん、裏金を渡してイカサマをするってことだ。 色んなバージョンがあるのだが、 美人店員をナンパするものなど、どれも偏見が感じられる。 → Media Markt spot in italiano ここで見て頂けます(イタリア語字幕付き) こ、これは……。 イタリア人曰く、サッカーとなるとイタリアは、 ドイツ・プレスの間では、いつもこういう扱い、だという。 それって、何で? 他国のCMでは、よくドイツ人も変な紋切り型で登場し、 笑い者にされているけれども、、、。 何にしろ、次の観戦はイタリアンレストランとか、 おおっぴらに応援できるところに行こう、と心に決めたのでした。
by berlinbau7
| 2008-06-19 06:15
| ドイツのこと
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