『Kulinarisches Kino』

今回は、
ちょっとベルリン映画祭の本編を離れたお話を。
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『グルメ映画』、『Kulinarisches Kino』と題された、
映画を、食べて、飲んで、見て楽しもうというイベントです。

毎日、夜の7時半から、
ベルリン映画祭会場のポツダム広場からすぐのところにあるミュージアム、
マーティン・グロピウス・バウで『食』に関する映画が上映され、
その後、ミュージアム裏手に特設された、鏡張りのテント小屋で
その映画からインスピレーションを受けて作られた3皿のディナーを楽しんでもらう
というものです。

映画は、例えば、
ルイス・ブニュエルの名作「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」
NYの人気レストラン「Le Cirqueル・サーク」と、オーナーのシリオ・マッチオーニ氏と家族のドキュメント映画『テーブル・イン・ヘブン』
ステファン・ゲイツのヒット本「Cooking in the Danger Zone」の映画化。
ブラジル映画「Estomago」など。

今年の映画祭では、ルイス・ブニュエルのレトロスペクティブが行われていたので
プログラムは微妙に連動しているわけです。
ミシュラン一ツ星のコックたちが、映画のどこら辺をどうやって料理に昇華させているかが見所(食べどころ?)なわけです。

初日、同席したご夫婦は
『昨年、子どもたちが、スペシャルプログラムに行って、とても面白かったと言っていたから、今回は夫婦で、子ども達を寝かせてから来たの。』とおしゃっていました。
映画は『チャーリーとチョコレート工場』で、
チョコレート・フォンデューを楽しんだのだとか。そういうのも良いですね〜!
今年は子ども向けのプログラムは無かったようですが、
そのかわり、ぐっと食の内容や、トークショーのゲストがグレードアップされ、
49ユーロというお値段にみあった、グルメなイベントになっていました。

例えば、
『ブルジョワジーの密かな愉しみ』から
ベルリンの一ツ星レストラン、『クアドリガ』のシェフ、ボビー・ブロイヤー氏が
メニューを作った、オープニングの日には、
スローフードの会長、カルロ・ペトリーニ氏とフェラン・アドリア氏が登場。
もう、カルロ・ペトリーニ氏、最高!
『スローフード』というから、のんびりしたおじさまなのかと思ったら大間違いで
ジェスチャーを交えて、飛ばしていました。
しかも、話す度に、通訳さんに『私の言っていることは、簡単じゃないぞ。ちゃんと伝えているんだろうな、お前!』とすごい顔で耳を澄ましているので、通訳さんもたじたじ。一生懸命通訳しようとするあまり、ペトリーニ氏とジェスチャーまで同じになって
いたのが、笑えました。(自分が同じ立場だったらすごいプレッシャーだと思いますが、他人事だから笑える……)

次の日には、シリオ・マッチオーニ氏が招待されていたのですが、
病気ということで、息子さんが登場。
インタビュワーは、ドイツで有名なTVコック、アルフレッド・ビオレック氏。
前回、桃井かおりさんをインタビューした時は、ゲイシャについての質問を繰り返していましたが、今回はなかなか良く、盛り上がっておりました。

個人的には、もっと、食と映画の関係を深めた話とかをしてもらっても
面白いかなあとは思うのですが、ディナーパーティ&映画として、なかなか楽しめるイベント。大人のカップルが多いのにも、うなづけました。

また、22時からは別の映画が上映されます。
ファスビンダー監督の多くの作品でカメラマンを務め、料理が趣味だいうミヒャエル・バルハウス氏が、イタリアのポレンツォにある食科大学の学生と、トリノにある世界初のスローフード・メガ・スーパーマーケット「イータリー」に潜入したドキュメント映画なども。『食』のいろいろな面に切り込んでいて面白いですね。

来年も機会があれば、ぜひ足を運んでみたいイベントです!
詳細に興味のある方は、ぜひ、3月発売の『料理王国』をご覧頂ければ嬉しいです!
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by berlinbau7 | 2008-02-14 23:44 | 映画、だいたいドイツ


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