『Football Under Cover』

本日は、また『Perspektive deutsches Kino』で始めました。

『Football Under Cover』。
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(c)InternationaleFilmfestspieleBerlin

ベルリンはクロイツベルク地区の女子サッカーチーム『BSV Al-Dersimspor』。
その一員であるMarlene Assmannがテヘランから来たAyat Najafiと知り合ったことからイランの女子ナショナル・チームとの試合を計画し
テヘランに出向き、実際に試合をするまでを撮りおろしたドキュメンタリー映画です。

まず、始めにビザを取ることから始まります。
何らかの援助がなければ、ビザがおりないということで、
彼らはFIFAに電話をしてみたりするのですが、まずドイツ側からは何の援助も得られず。
『素敵なアイデアですね』と褒められて、それっきり。
なんとかこの計画を実現させようと、MarleneとAyatはテヘランに向かい
ナショナルチームのメンバーと出会い、了承を得て、
試合の日程まで決めて、勇んでベルリンに帰国。
しかし、2005年の11月に華々しく開催される予定だった試合に不穏な影が。
ビザは下りず、試合の日程は延びるばかり。
戦争になるのではないか、核兵器開発の報道などもあり、ベルリンの選手や選手の家族たちは『本当にイランに行って危険じゃないのか』と不安になり、スポンサーたちは次々とこのプロジェクトから手をひいてしまいます。
2006年4月、試合の日取りが決定。
しかし、ビザは下りず。電話を何度しても『あと2週間かかる』って、試合は来週なのよ!
と必死になるMarlene。
飛行機のチケットを予約し、荷物を詰め、チームはイランを目指して飛び立ちます。
空港でなんとかビザをもらい、ギリギリセーフ。
しかし、試合はポスターを貼って宣伝することも禁止され、球場はボロボロ……
さあ、いよいよ試合開始の笛がなった!

………

試合の結果や内容は、まあどうでも良いんです。
クロイツベルク・チームの中にもトルコ人のメンバーが何人かいて、
パワフルなストライカー、ススは『私もムスリムだけどさ、父方はすっごく厳しいし
母方はオープンなんだ。実際イランに行ってみてどんな感じか、頭に布を巻いて試合する感じがどんなんか知りたいよ』と目をきらめかせました。

イランでの女子サッカーチームの出で立ちもすごかった。
長袖、長ズボンに靴下をかぶせ、頭にはぴっちりと布を巻いて髪の毛を隠した上で
伸縮性のある帽子のような物をかぶり、試合中にも布が取れないようにします。
ちなみに、試合会場に入れるのは男性だけ。
クロイツベルクチームの監督も、通訳圏監督でもあるAyatも男性なので
入れてもらえず、こっそり壁の隙間からのぞいている所を警官にみつかり、注意を受けたり。

イランの女性観客が、試合中、叫び、腕を振り上げ、ウェーブを作ると
『踊りたいならば、ディスコに行って下さい、静かに』とアナウンスが。
『男たちは好きなかっこうで、サッカー場で好きなように観戦してるのに』
『この国では私たち女性には半分しか人権がない』と叫び出す女性たち……。

イランの映画で『オフサイド・ガールズ』というのが
昨年のベルリン映画祭のコンペに出て、こちらも良かったですが、
『Football Under Cover』はドラマチックになりすぎず、
起こったことを追う中で出てくるちょっとしたシーンが、どきっとしたり、
わくわくしたりして、そのさじ加減にドキュメンタリーの良さを感じました。

クロイツベルクチームの人たちも、いい感じで、応援したくなりました!
映画の最初の方に出てくる、試合のシーンでシュートが決まったり、
キーパーのナイスストップなどでは会場がどよめき、口笛を吹いている人も。
上映後の拍手もすごかったです!私もいままで見た中では一番好きだったので、沢山拍手をしました!

その後は、フォーラムの映画を2本。
1つは日本映画の『パーク アンド ラブホテル』。
主人公の艶子を演じた、りりィさんはじめ、女優さんどの方も生きている感じ、作られた感じがなくて良かったです!
13歳の女の子が書いた書き置きというのの文字がすっごく達筆だったのが妙に印象に残りました。今時の子は字がうまくないはずだ、と私が思い込んでいるせいか、それとも私の字が汚すぎるからか。。近年、日本語を書く機会がどんどん減っているので、どんどん日本語を紙の上に書くことができなくなりつつあります。
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by berlinbau7 | 2008-02-11 08:13 | 映画、だいたいドイツ


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