岡崎京子のヘルタースケルター、ドイツ語版を買ってみた。

漫画読みでないドイツ人、
特に「マンガァー?!」みたいな反応をする人たちに
読んでほしかったのは
岡崎京子でした。

個人的には「リバーズエッジ」「ハッピイハウス」「ピンク」が好きなのですが
「ヘルタースケルター」はドイツ語版もあったので
まずはドイツ語版で注文。(右がドイツ語版/左が日本語版)
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岡崎京子ニュース(岡崎京子 或いは、愛と資本主義)いうサイトで、このドイツ語版についての記述があり、
ダイスケさんのブログでアマゾンのコメントについて書かれていたので
五つ星をつけた方のコメントを、訳してみることにしました。
(意訳有りです。ご了承を)

この漫画を出すのは、出版社にとって冒険だっただろう。
「ヘルタースケルター」は、主たる漫画の購買層である
ティーンエイジャーに向きではないだろうから。
躁鬱のモデルりりこについての、とてもドラマチックなストーリーは
「年齢層高め」〜漫画分野において。つまり、17歳以上〜
の読者層に向けたものだ。
絵を見ても、「カワイイ」っぽく譲歩したものはほとんどない。
ほとんどが意識的にショッキングに描かれていて、
大概の人にとっては「醜く」感じられるだろう。
しかし、それによってこそ、りりこの人生の残酷な崩壊が
より強烈にくっきりと浮かび上がってくるのだ:
モデルとしてはいつもスーパーキュートで、微笑みを絶やさないバービー人形のようなのに、
プライベートでは豹変し、若い女の人を憤怒のかぎりを尽くしていじめ抜く。
この続きは、物語を情け容赦なくシニカルにしていく。
りりこは数多くの整形手術を経てトップモデルになったのだが、
手術は傷跡を残していったのだ……そして、それでももちろん、人は年を取る……。
「美」のために切り刻まれた後、もう、どうにも助けることができない。
加えて、元々のストーリーのシーンには断り無く、記憶やファンタジーが混ぜられる。
これは、興味を持って、注意深く読む人だけに「意味を持つ」。

最後に、言葉が着飾ること無く、オープンだ:少
女漫画の中と違って、ここではセックスについてはっきりと月並みに話される。
「わたし、これで何か感じたことってない。
だから別に、私が何か取ってやろうと思った男たちとベッドにいくのも
なんとも思わなかったのかも。」
(「ヘルタースケルター」オリジナルでは、
「あたし実はそんなセックスって好きじゃないんだよなあ… 
だから別に逆に「おシゴト」もつらくなかったのかなあ…」というセリフのことだと思われます。
でも、私の買った本ではまた微妙に違う感じに書かれていましたが)

翻訳は難しい!なかでも、漫画の翻訳は最上級にむずかしい〜!と思いました。
私がざっと読んだ中で
「あ、こりゃ分からなかったんだね?」と思わされたヒトコマはこれ。

オリジナルでは、
「ヤン○ガの「工業高校バレーボール部」読んで くすくす笑ってたってぇー」
というセリフ。
ドイツ語版では、
「少女雑誌「ヤング」でバレーボールの記事を読んで 笑ってたって」

・・ヤンマガ、少女誌ちゃいますよー。
「工業高校バレーボール部」じゃなくて、
これ「工業哀歌バレーボーイズ」のことですよね?
伏せ字になってるし、タイトルは違うし、
翻訳者でここまでカバーするのは大変・・・
まあ、ストーリーには関係ないですしね。

でもなぜ、
バレーボールの記事で笑うんだ!こずえ!
しかもなぜ、それがいい感じなんだ?!
ってつっこんじゃいますね。

tachさんの日記
dice_queさんの鳩メモ
sitebbiwさんのmemoなどで取り上げて頂きました!
ありがとうございます!
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by berlinbau7 | 2007-09-12 20:26 | ドイツのこと


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