ベルリン・誰も知らない

是枝監督の『誰も知らない』
ベルリンでもロングラン上映をしていた映画ですが、
この映画のストーリーが、本当の話をモチーフにしていると
聞いた時、そしてその本当の話を読んだ時、
かなりのショックを受けました。

しかし、昨日ベルリンでも
この『誰も知らない』のような話が新聞に載っていました。


最年長のお兄さんが12歳。
11、9、8歳の弟と妹たちを1年近くも面倒をみていたと言います。

彼らのお母さんである、ガブリエレ(46)は
子ども達の父親と別れて長いことたっており、
新しい恋人ができたため、去年の夏、子ども達を置き去りにして家を出ました。
彼女は失業者で、つい最近まで失業保険をもらっていましたが、
協力的でないと言う理由で(失業保険をもらっている人は
職安から求人案内を色々もらうのだそうですが、その度に断っていたり
すると、こういう判断が下されるそう)手当を切られたとか。

彼女は時々家に来て
お金を置いていったのだそう。

これが信じられません。
もちろん置き去りにするという行為も信じられませんが、
時々来て、子ども達の顔を見ていながら、
お金を置いて行くだけで、後はほうっておいたなんて・・。

お兄さんは学校の成績も良く、
弟や妹たちの栄養状態も良く、清潔な服を着ていたと言いますから、
お兄さんは、すごく頑張っていたのでしょう。

発見時、部屋はひどい状態だったそうですが、
お兄さんは、『部屋がこんな状態で恥ずかしい』と言って
しかし、もう限界だった、と言っていたそう。
この事件は、彼が、児童福祉局の人に連絡をとったことで発覚したのです。

子ども達は、お母さんが悪い立場になるのを恐れて、
今まで、隠し通してきたのですが、
今、こうやって全てが明るみに出て、どうしよう、と
お母さんに対して申し訳ない気持ちでいっぱいなのだとか・・

それに対して
当のお母さんはというと、児童福祉局からの呼び出し、
子ども達との面会にも姿を表さなかったとか。

こういう状況の時、母親が一番に責められます。
もちろん、彼女のやったことはひどいのですけれど、
父親、そして、母親が逃げ込んでいた恋人も、責められるべきだと思います。



子ども達が、まだ、お母さんの元に帰りたがっている
というのが切ないです。

こういう場合、多分子ども達は、彼女の元でなく
施設などに預けられるのでしょうか・・。
何が良いのかはわかりません。

是枝監督は、妹と死なせてしまったお兄さんを抱きしめてあげたいような気持ちで、
映画を作ったというような話を読んだことがあります。
私は、何もできませんが、
毎日楽しく、笑顔いっぱいで暮らせるような、
そんな解決作が見つかると良いなあと思います。
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by berlinbau7 | 2007-04-29 17:14 | ベルリンのこと


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