『東京流れ者』〜ベルリン流れ者編

『ジャパン・クラッシックス』という映画祭で、
鈴木清順監督『東京流れ者』を見て参りました。

コントラストの強い白黒映像で繰り広げられる、殴り合いシーンから
始まり、白、赤、黄色、ネオンライトの極彩色が乱れる中、
ぶっちぎりの『ヤクザ・クールネス』『男の仁義』が展開されます。

主題歌の『東京流れ者』が、どんなシーンでも流れるのですが、そのループは尋常ではありません。

不死鳥の哲、こと若き日の渡哲也が、口笛でこの曲をふきつつ、
雪山を明るい色のスーツと白い靴で、ゆうゆうと歩きながら
敵対するヤクザの前に登場したり、

ドンパチ騒ぎの後、倒れている哲を見て
『動きもしねえ』と言いはなったマムシの辰(川内民夫)に答えて
哲が口笛でこの曲を吹いたり・・・(マムシ、切れる!)

すっとんきょうなタイミングで流れるこの歌に
映画館は爆笑の渦。

ジャズダンスホールとか、当時の風俗がまた面白い。
佐世保のバー『ウェスタン』とか、
カンカン娘が登場したところで、またまた大爆笑。。
追いすがる松原千恵子と渡哲也の電車の行き違いは、
周りの人が、『ここで転ぶ!2度目転ぶ!』と予言(?)したとおりのことが起こるし、
もう最高です。

途中で突然出てくる、
意味不明、脈絡全く無しのドライヤーの宣伝がまた・・・。。

ラストシーンの
『流れ者に女はいらねえ。女と一緒じゃ、歩けねえんだ。』
・・・どうしましょう!!!!!

一緒に見た人曰く、
『大林宣彦監督『ハウス』とタイマンをはれるくらいのぶっとびさ』だそう。

ベルリンでもレンタルDVDがある程人気の映画ですが
映像のすごさと、すっとんだ内容をとことん楽しむには
やはり映画館で見ることができたので良かったと思います。
20人程入れば一杯になってしまいそうな小さな映画館(の試写室)での上映でしたが
立ち見もでるほどの人気でした。

そして主題歌!
映画が終わっても、頭の中から消えてくれず、映画鑑賞後20時間たった今でも、
まだ、ループでがんがん鳴っています。
ふとしたことで口笛で吹いている自分に、はっ。。

しかし、ドイツ人たちはあれを
意図した超絶コメディ映画だと思っているようなのです。
上映当時の日本では、
かっこいい『男の映画』だったのではないかと思われますが・・・・
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by berlinbau7 | 2007-04-12 02:25 | 映画、だいたいドイツ


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