奇才の奇作、ドイツの小品

さて、昨日
最初の1本は
『This Filthy World』〜この堕落した世界〜

『ヘアスプレー』『シリアル・ママ』『ピンクフラミンゴ』の奇才監督、ジョン・ウォーターズについての映画です!!(監督は違う人ですが)
プログラムで見たときからすっごく見たくてチェックしていた作品だったのですが、
なにせ全編英語。
ジョン・ウォーターズが舞台でべらべらノンストップで話をする映画で
多分にスラングなども盛り込まれ、オリジナルではほとんど分からないだろうと
最初はあきらめていたんですが、
ちょうど空き時間があったので、頑張ってみて見ることにしました。

『ピンク・フラミンゴ』といえば、
あの、ディヴァインを主演にすえた伝説のカルト映画。
あれを撮った監督。
最近はホラー映画などにもちらりと出演をされているようで
その怪しい外見、すごそうな頭の中身が見られる映画となれば気になってしまいます。

まるでトークショーのような舞台が作られており、
その舞台の上には、教会の懺悔室のセットが作られています。
懺悔室のドアがパタンと開いて、ジョン・ウォーターズ登場!
割れんばかりの拍手。
『ありがとう。私をまるでセリーヌ・ディオンのような気持ちにさせてくれますね』
と登場したジョン・ウォーターズは、映画界の人たち、俳優、セレブたちについて
ノンストップで話して行きます。
その辛辣な言いっぷり、からかいっぷりに会場は大爆笑。
映画の中の会場も大爆笑でしたが、
びっしりと映画館に集まったジョン・ウォーターズファンたちも、大爆笑、大拍手、
もう大騒ぎでした!!
私は、もっと英語がわかったらなあと悔しく思いながらも、
面白いなあと思ったけれど、わざわざ映画館で見る映画ではないかなあと。
ジョン・ウォーターズが映画の前に登場してベルリンについてちょっと話したんですが、
やっぱり生が一番面白い!!!

映画を見るより、
1時間半、彼が話すショーがあったら
絶対見に行きます!!
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唇の上にうすーく残してあるちょびひげがいかにも怪しいおじさんという風貌。
ウォーターズさん、変ですって。

今日はしょっぱなから良いスタートでした♪


2本目は
『カインの末裔』日本映画です。

母殺しの罪で長らく刑務所に入っていたムナカタが
川崎の裏手にある小さな電気工場で仕事場を見つけ・・

映画が始まったなり、『おお〜なんだか、ガロ漫画みたいな雰囲気』と思いました。
主人公の人もガロ漫画にでてくるような無口でひげで汚れてて。
住む部屋は2畳もないような狭いぼろぼろの小部屋で、よごれた畳のベットで。
1チャンネルしか入らないようなテレビで。

怪しい教会とか、川崎の工場街の風景とか、面白くなりそうな要素はいっぱいあったんですが
なんだか、私はさっぱり、のれませんでした。

色々なシーンがとても思わせぶりで意味をたっぷり含んでいそうであるのに、
最後まで見ても、監督が何を伝えたいと思い、何を思ってこの映画を撮るにいたったのかが
伝わってこなかったのです。

・・川崎にある火力発電所が『実はもう原子力発電所なんです』という発言があり、
そうか、火力発電所があるのか、と思って検索してみたら、
『川崎の火力発電所でデータ改ざん問題が発生』というニュースに当たりました。
映画の中では、確かにそういうことをしそうな発電所という雰囲気でしたが・・。



3本目、
『ホテル・ベリー・ウェルカム』
ドイツの若手映画です。
これがなかなか良かった!

今まで見た中で一番好きな映画でした。

何らかの理由を抱えて、アジアに旅に出た5人のツーリストの話。

ジョシュアとアダムはイギリスからタイへ。
ムエタイを見て、ビールを飲んで、朝まで踊って、ジャングルを歩いて・・
しかし、ささいな喧嘩から2人の間に亀裂が入り・・

うっかり子どもを作ってしまいインドに逃げて来たアイルランド人のリアムは
ラクダにゆられて砂漠を旅し・・

子どもができないのに悩んで、ヨガにはまり、インドへと旅して来たドイツ人のマリオン。
旅先ではハッピーハウスという自己開発セミナーみたいなところに通い
自分を解放しようとするが・・

上海行きの飛行機に乗り遅れ、空港近くのホテルで、上海行きの飛行機を手配する電話をかけ続ける
スヴェンニャ。英語がさっぱり通じない航空会社のインフォメーションセンターの人と
毎日話をするうちに、なんだかすっかり仲良くなって・・

なんとはなしに、
アジアへと旅立つ人の、旅の楽しさと空虚さ、
ちょっとさみしくなったり、楽しくなったり、忙しい旅人のココロを描いた
小粒な秀作でした。


今日も、
ドイツ映画をメインにいくつか見て行こうと思います。
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by berlinbau7 | 2007-02-14 15:05 | 映画、だいたいドイツ


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